トップページへ 農業関連記事 農業資材取扱店 更新内容 情報掲載 お問合せ
 
農業関連記事
←前の記事 記事一覧 次の記事→

 サクランボ盗 ハイテクで阻止 東北大など試験 山形

2007/06/29

 「赤いルビーはハイテクで守れ」。東北各地で多発している高級農作物の盗難を防ごうと、東北大を中心とした産学官連携組織が、山形県河北町のサクランボ畑で無線センサーを活用したセキュリティーシステムの運用試験に取り組んでいる。不審者がひとたび畑に近づくと、農協や警備会社にリアルタイムで発信する優れもの。犯人逮捕に結び付く可能性も一気に高まる。年内の実用化を目指し、29日まで試験を続ける。

 試験を行っているのは東北大、東北経産局、一般企業などでつくる「MEMSパークコンソーシアム」(代表・江刺正喜東北大大学院工学研究科教授)。東北地方で推進している産業クラスター形成戦略事業の一環として、農業分野への技術適用を目指す。

 システム=図=は、MEMS(微小電気機械システム)を活用した極小センサーと無線装置を搭載した端末(縦15センチ、横10センチ)が心臓部。人体など生物が発する赤外線の動きに、センサーが反応する性質を盗難防止に役立てる。

 侵入者を感知すると、近くの小屋などに設置した無線中継器を通じて、農協などに置かれた監視装置に情報が伝わり、サイレンが鳴る。同時に、警備会社にも監視装置から通報される。監視装置までの通信は、ほんの数秒しかかからない。

 メールアドレスを登録しておくと、農家のパソコンや携帯電話に侵入者があったことを知らせることもできる。
 さらに、専用のソフトを導入したパソコンに監視装置を接続しておけば、センサーの色の変化によって侵入者がどのように動いたのか、手に取るように分かるという。

 試験では、約600平方メートルの畑にセンサーを10個設置。サクランボの木を覆うビニール屋根の柱にセンサーを取り付け、感知範囲や設置の高さ、向きなどを検証している。

 センサーは一個数千円。中継器と監視装置があれば、センサーを畑に設置するだけでシステムを一元管理でき、畑の密集地ではコストダウンが図れる。システム構築担当の日立プラントテクノロジー(東京)の伊藤力主任研究員は「農業の現場と企業が連携することで、被害減少に役立てたい」と話している。

 山形県内では今年もサクランボ盗難が後を絶たず、27日現在、20件、約881キロ(約264万円相当)の被害があり、前年同期より11件、約484キロも増えている。

6月29日14時39分配信 河北新報

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070629-00000020-khk-l06