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 <政府米>100万トンを備蓄 不作に備え

2008/11/30

 米は、天気によって出来具合が左右される。今年は、7年ぶりの豊作だったが、不作の時には、国民がご飯を食べられなくなるかもしれない。万一の時に備えて、政府は国内で生産された米を大量に買い取って蓄えている。これが「政府備蓄米」だ。不作の場合。卸業者などに売って市場に流通させる。そのため、政府は米を毎年買い上げており、常に約100万トンを全国で備えている。

 これとは別に、政府は外国から輸入米も買い取っている。輸入米と国内産の政府備蓄米とを合わせて「政府米」と呼ぶ。政府米は、全国に9カ所ある政府倉庫に保管されている。

 政府倉庫の一つ、東京都江東区にある深川政府倉庫は、敷地の広さが約3万7000平方メートル(東京ドームのグラウンド3個分)あり、約6万トンの米が保管できる。これは、東京都民の約1カ月分の消費量と同じくらい。倉庫内は米を新鮮に保つため、温度は15度以下、湿度は70%くらいに保たれている。

 一方、政府は毎年、新しく収穫された米を買い上げ、古い政府米から順に食用として売っている。このうち、保存の状態が悪くて水にぬれたり、カビの毒素や基準値を超える量の農薬が見つかったりして、食用に回せない米を「事故米」と呼ぶ。この事故米を政府から買った業者が、食べられるとうそを付いて売っていたことが問題となったのが、今年9月だ。

 政府は、事故米を工業用のりなど使い方を限定して売っており、値段は1キロ10円前後。これを食用だと偽って売ると数倍の値段が付き、業者のもうけにつながる。その結果、事故米から作ったでんぷん入りの卵焼きが学校給食で出されたり、酒などに加工されて売られたりした。この事件では、農林水産省の検査がずさんだったことも問題になった。今後、政府は事故米を焼いて処分するなど、食用として流通させないようにする考えだ。  

11月30日10時0分配信 毎日新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081130-00000001-maiall-soci