トップページへ 農業関連記事 農業資材取扱店 更新内容 情報掲載 お問合せ
 
農業関連記事
←前の記事 記事一覧 次の記事→

 小学生の民泊「想像以上の効果」(和歌山)

2008/11/29

 地域振興と教育効果の向上を目標に、農山漁村での宿泊体験を進めている県子ども農山漁村交流プロジェクト推進協議会が27日、田辺市で研修会を開いた。8月に初めて小学生の民泊を実施したまちづくり団体「大好き日置川の会」(白浜町)の奥山沢美会長は事例発表で「子どもが野菜を食べるようになり保護者から感謝された。わずか1日で子どもをこんなに変えられると思ってなかった。地域づくりも始まり、思った以上に素晴らしい事業」と話した。
 農山漁村での宿泊体験が子どもの成長を支えると評価され、国が4月に全国50の受け入れモデル地域を選定。その一つに県内で唯一選ばれた同会と、県が独自に指定した推進地区4カ所で7月に協議会をつくり、研修会を通じて民泊による交流への取り組みを広めている。
 研修会は2回目で、新屋敷町の紀南文化会館で開かれた。8月に約200人(計6校)の児童を受け入れた同会と日置川地域で民泊体験をした和歌山市の雄湊小学校の事例発表や、受け入れ推進地区の取り組み発表、「民泊体験活動による地域振興と教育効果の向上を目指して」のテーマによる討論会があり、約90人が参加した。
 奥山会長は「自然の素晴らしさ、人々の心の優しさを学んだ」「学校での表情とは全く異なり、児童らは生き生きとしていた。感性を磨く活動ができた」と、児童や学校教諭から送られた手紙を紹介し「身にあまる評価。受け入れさせてもらって本当によかった」と感想を述べた。
 5年生の児童54人と民泊した雄湊小の山東真紀子教諭は、地域で「ほんまもん体験」をした児童の感想を紹介し、「体験を通じ、人間としての幅が広がった」と述べた。お別れ会では涙ぐむ児童も多く、1泊の民泊でも多くの触れ合いがあったと話した。
 討論会では和歌山大学観光学部の藤田武弘教授が司会し、奥山会長と山東教諭、NPO和歌山ほんまもん体験倶楽部の刀根浩志事務局長、わかやま産業振興財団観光産業プロジェクトマネジャーの近藤政幸さんが参加した。
 刀根事務局長は「子どもたちは自分の声を静かに聞いてほしいと望んでいる。体験は目的ではなく子どもの声を聞く手段だと思う。地産地消という新しいビジネスを興すきっかけづくりにもしてほしい」と話した。

11月29日17時7分配信 紀伊民報

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081129-00000005-agara-l30