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 保護管理計画:ニホンジカ・イノシシの被害軽減を目指し、きょうから/宮城

2008/11/01

 ◇狩猟…期間の延長、休猟区許可も
 急増するイノシシとニホンジカによる農林業被害の軽減などを目指し、県はそれぞれの「保護管理計画」を策定、11月から実施する。イノシシの捕獲数は過去10年で10倍以上に急増し、生息域も県南から仙台市まで拡大。一方、牡鹿半島では、ニホンジカが植物を食べ尽くして山の地盤が悪化するなどの被害が懸念されている。県は「増え過ぎたシカが原因の交通事故も多い。イノシシも繁殖力が強く、今のうちに手を打つ必要がある」としている。【伊藤絵理子】
 県自然保護課によると、県内のイノシシは明治時代に伝染病で全滅後、福島方面から生息域が広がり、78年の国の調査では丸森町が北限とされた。暖冬で、苦手な「雪」が減ったこともあり、現在は仙台市北部でも生息が確認されている。
 イノシシは雑食性で、田畑の食害はコメやイモ類、果物など広範囲に及ぶ。95年度まで200万~500万円だった被害額は、96年度に約1800万円と急増。99年度は4119万円に上り、県内の動物による被害額の72%を占めた。急増の背景には、個体数の急増、耕作放棄地の増加、狩猟者の減少など複数の要因が絡むという。
 計画では被害額を1000万円に減らすことを目標とした。具体的には▽仙台市以南の3市8町を対象に、狩猟期間を通常より1カ月長い11月15日~来年3月15日に延長▽被害が確認された休猟区での狩猟を認可▽農家を対象に狩猟免許試験を臨時に実施▽安全で効果的なわなの普及――などに取り組む。
 ◇1000頭以下目標に--牡鹿半島のシカ
 一方、牡鹿半島に生息するニホンジカも急増。半島内の個体数は不明だが、国が示す適正個数(1平方キロメートル当たり3~5頭)を数倍上回っているとみられる。シカとの交通事故が年間20~60件発生しているほか、樹木の皮を食べて木を枯らし、地盤が緩んで土砂崩れにつながったり、流入した土砂で水質が悪化するため養殖業にも悪影響が及ぶと指摘されている。「県獣」として保護してきたが、93年から有害鳥獣捕獲の対象となり、06年は530頭が捕獲された。計画は、牡鹿半島での適正個数(300~500頭)を参考に、1000頭以下を目標値に設定。2年かけ生息数を推定、管理につなげる。

11月1日12時1分配信 毎日新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081101-00000071-mailo-l04