【特集】高麗人参、市場規模200億円に 2013/03/27

「女性層開拓」が奏功、さらなる市場拡大の兆し

 抜群の認知度と豊富な食経験などを背景に、安定市場を形成する高麗人参。滋養強壮・抗疲労対応の代表素材として、市場規模は末端ベースで200億円を堅持する。近年、高麗人参をベースとするアスリート向けサプリメント、化粧品、石鹸などの開発も進む。冷え性対策を切り口に、課題であった「若年・女性層開拓」も前進している。

■輸入量、前年比1.5倍

 財務省の通関統計を見ると、2012年の高麗人参(通関統計上の品目はおたね人参)の輸入量は、前年比148%となる863トン。原料価格が高騰する中、輸入量を大きく伸ばした。要因として、「今後の価格高騰を見据えた駆け込み需要」とする見方がある一方、「若年・女性層開拓の進展」を挙げるサプライヤーも多い。実際、後者に関しては、日本製粉が「ニップンブランド」を武器に進めてきた主婦層開拓が奏功している。今夏には、大手食品メーカーが女性層をターゲットにした紅参サプリメントを上市する予定。今後は「冷え性対策」「美容」を切り口に、多面的に女性層開拓が加速しそうだ。

 朝鮮半島を原産地とする高麗人参(朝鮮人参、オタネニンジン)は、中国東北部やロシア沿海州にかけて自生するウコギ科の多年草植物。大半が韓国と中国で栽培されている。

 高麗人参は加工法により、「水参」「白参」「紅参」「黒参」に分類される。「水参」は収穫後、加工していない状態のもので、「生参」とも呼ばれる。「白参」は、主に4~5年根の水参を原材料に、表皮を剥ぐか、そのまま乾燥させたもの。「紅参」は、一般的に6年根の水参を厳選して、皮を剥かない状態で蒸したもので、10年以上の長期保管が可能。「黒参」は、蒸し・乾燥工程を9回繰り返すことで、有効成分として特有のサポニンを含む点が特長となっている。

 主に健康食品に用いられているのは、高麗人参の根部分と果実部分。本場韓国では紅参の方が多く流通しているが、日本では白参の需要の方が多く、輸入量も紅参の2~3倍となっている。漢方原料サプライヤーによると、「日本では、滋養強壮系のドリンク剤では、味がマイルドな白参の需要が高い」という。サポニン含量で優位性を持つ紅参の需要も急増しており、なかでも、サポニン含有率を高めた「発酵紅参」の流通量が拡大している。

 市場拡大の兆しを受け、原料サプライヤーサイドでは、有効成分であるサポニン(ジンセノサイド)の規格化を進め、抗酸化作用、リラックス効果、疲労回復、更年期対応など、各社各様の研究データを蓄積し、訴求を強めている。

健康産業新聞 3月27日(水)10時25分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130327-00010001-kenkoshin-ind

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