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  栄養素多い「工場野菜」 京滋企業の独自技術で開発

2010/02/18

 農作物の工場生産に取り組む京都や滋賀の企業が、ビタミンなど特定の栄養素を多く含む機能性野菜の開発を進めている。安心・安全に健康を加えて商品力を高め、コストをかけても採算がとれる価格設定を目指しており、独自の技術力で市場拡大を狙っている。
 ■ビタミン豊富なレタスや水菜
 野菜栽培システム開発ベンチャーの日本アドバンストアグリ(滋賀県長浜市)は、南アフリカ原産の葉野菜「アイスプラント」の有用成分を高める栽培方法を地元の長浜バイオ大と共同研究をしている。
 栽培には薄型テレビのバックライトに使う直径4ミリの電極蛍光管を使用。野菜が好む赤と青の波長を独自混合して照射し、脂肪蓄積を防ぐイノシトールや血糖値低下作用があるとされるビニトールを多く含む栽培方法を開発した。
 近く稼働する新工場で1日100~200株の量産に入り、6月から飲食店向けに本格出荷を始める。店頭価格は1パック(60~70グラム)300円程度を見込んでおり、辻昭久社長は「機能性という特長を出せば高品質な工場野菜の価値が一層高まる」と期待する。
 レタスや水菜などを工場で栽培しているフェアリーエンジェル(京都市上京区)も、ビタミンとミネラルの成分を高めた野菜を新年度中に出荷開始する。特定の波長を照射できるLED(発光ダイオード)照明を使い、有用成分を引き出すために最適な温度や湿度、風力、二酸化炭素濃度などの生育環境を研究してきた。
 主力のフリルレタスの小売価格は1袋158円。野菜工場は光熱費負担が大きいが、生産効率の改善や販路拡大と合わせ、「機能性野菜のレタスなら2倍以上の販売価格が見込める」という。
 ■異業種参入、市場拡大へ
 消費者の安心・安全志向で工場野菜が注目を集める中、新規参入を目指す企業も出てきた。電子部品製造の高槻電器工業(京都府久御山町)は、鹿児島県の工場に温室を設け、昨年10月から糖度が高いトマトの水耕栽培実験を始めた。昼は太陽光、夜間はLEDで光を浴びせ、すでに糖度は露地栽培並みに達しているという。
 10年度にも試験販売を始め、事業を本格化させる計画で、同社は「将来を見越して高付加価値作物ビジネスを第2の事業の柱に育てたい」(研究開発室)とし、3年後に売上高5千万円を計画している。

2月18日9時49分配信 京都新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100218-00000010-kyt-l26