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◇ハウスで年中収穫も 室内温度20度に管理されたビニールハウスに入ると、甘い香りが鼻先をくすぐる。すき間なく並んだ高さ約50センチ、幅約50センチの台上に一株ずつ鉢植えされたガーベラが、赤、黄、白、ピンクなどでハウス内を彩る。牧之原市和田のガーベラ生産農家、鈴木秀明さん(52)は、ハウス7棟(延べ約6000平方メートル)で40種3万3000株のガーベラを育てている。 もともと熱帯地方が原産のガーベラ。温暖で日照時間の長い静岡県は、国内では格好の生育環境にあり、作付面積、出荷量とも都道府県別で日本一だ。出荷量は、全国シェアの35%を占め、2位の福岡県(18%)のほぼ倍と、他県を引き離している。1本の単価は、年間平均30~60円。ハウスなら季節を問わずに出荷でき、2年間で1株当たり30~80本収穫できる。収入が安定しているため、徐々に生産者が増加した。 県内でも浜松市に次ぐ出荷量を誇る牧之原市は、もともとお茶の生産が盛ん。しかし、新茶シーズンなど繁忙期でない時に収穫できるものをと、79年からガーベラの生産が始まった。 30年前に就農して以降お茶農家だった鈴木さんも92年にガーベラ生産を開始。1人では市場拡大や大量出荷が難しいため、地元農協が94年に組織した生産者団体「ハイナンガーベラ部会」に加わり、現在生産者13人で地域ブランド化を図っている。 鈴木さんは、全国の生産者同士の連携を深めようと05年に「日本ガーベラ生産者機構」を設立し、会長を務める。機構では、出荷が最も盛んになる4月の18日を「よいはな」の語呂合わせでガーベラ記念日と定めるなど普及にも努めている。 鈴木さんのハウスでは現在、パート6人を雇い、1日平均約7000本を収穫している。一定量を安定して出荷する体制は整ったが、近年は肥料代やハウスを暖める軽油代の高騰が経営を圧迫する。「厳しい時代だけど、頑張ってお客さんが喜ぶ花を作り続けるよ」【浜中慎哉】 ……………………………………………………………………………………………………… ◇メモ ガーベラは、南アフリカなど熱帯地域が原産のキク科の植物。世界で流通している品種は2000種以上ある。花のもちが良く、フラワーアレンジメントなどにも使われている。農水省の花き生産出荷統計(08年)によると、県別の出荷量は(1)静岡県6030万本(2)福岡県3180万本(3)愛知県1730万本--などとなっている。 2月15日11時0分配信 毎日新聞 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100215-00000000-mailo-l22
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