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熊本県がシンガポールで農水産物の輸出拡大と観光客の誘致に乗り出した。1月27~30日にかけて蒲島郁夫知事が現地を訪れ、政府や流通関係者に対しトップセールスを実施したほか、旅行業者向け観光セミナーや日系スーパーで熊本の見どころ、特産品などを紹介。輸出と観光を一体化させたプロモーションを展開することで、県の農水産業を活性化させる考えだ。 蒲島知事は「2年前の知事就任以来、上海、香港、韓国など数カ国・地域を訪れて熊本県のPRに努めてきた。シンガポールは国民1人当たりの所得が高いので購買力があることや、日本に関心を持つ人が多いため、県にとっても貿易、観光誘致の重要な拠点の1つになりうると判断し、本格的な宣伝活動を始めた」と語った。熊本県が単独でシンガポールでイベントを開催するのは初めて。 シンガポールでは今のところ、焼酎を少量販売している程度で本格的な輸出体制を築いていない。農林水産部園芸生産・流通課流通企画室の板東良明室長によると、今回の知事訪問をきっかけに「まずは年内にもいちごなど農産物の出荷を考えている」という。 また昨年5月にシンガポールで日本産牛肉の輸入が8年ぶりに解禁されたことから、熊本産牛肉の出荷に向けて準備を進めている。県内に食肉加工工場を建設中で、来年初頭にもシンガポール政府が認定する食肉処理施設としての認可申請を行う見通し。 今回のPR活動は、熊本県の行政、農畜産物輸出促進協議会、物産振興協会農林水産物等輸出促進部会、地場銀行2行などからなる「熊本県輸出支援ネットワーク」の活動の一環。蒲島知事は、在シンガポール日本国大使館、日本貿易振興機構(ジェトロ)シンガポール、農畜産物管理庁(AVA)、地場の食品流通業者・商社などを訪問したほか、地場企業との商談会、観光セミナー、日系スーパーでの店頭宣伝などを通じ県の農水産物、見どころなどをアピールした。スーパーではデコポンやイチゴなどの試食・販売会が行われた。 訪日者4年連続で増加 熊本県は、海外への農産物輸出と観光客の誘致を2004年ごろから本格的に取り組み始めた。輸出は毎年増えており、最近では香港、上海、ベトナムからの牛乳の引き合いが多いという。ベトナムでは酪農の技術指導を行うことで同国政府と話し合いを進めているほか、欧州にも魚介類を出荷している。 観光面でも行政支援による宣伝活動が功を奏し訪問者数が増加。シンガポールからの旅行者も09年に3,188人となり、05年から4年連続で成長している。01年はわずか463人だった。観光客に”熊本の食”を味わってもらうことで、シンガポール向け農産物の出荷量を拡大させることにも期待を寄せる。 蒲島知事は「リーマン・ショック以降、県の経済も落ち込んでいるが、農家が自ら生産した農産物の輸出が増えることで県民に夢や誇りを与えたい。幸いにも今回の訪問で熊本の良さを伝えることができ、今後の本格的な貿易、観光の活性化につながると信じている」と語った。 2月1日8時30分配信 NNA http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100201-00000003-nna-int
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