| 農業資材、および農業資材取い扱い店の紹介サイト「農材ドットコム」 |
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次世代担え! 雇用悪化逆手 就農受け入れ |
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大手自動車メーカーなどが非正規雇用者の契約を解除し、寮を追い出される人まで出た昨年末、全国新規就農相談センター(東京都千代田区)の丸山義昭所長は、農水省に繰り返し足を運んだ。いわゆる「雇い止め」で、仕事や住む場所まで失った人たちのうち、農業に職を求める人を積極的に受け入れるためだ。 農水省は年明け7日、第1陣として、全国100カ所以上の農業法人で働く正社員やパート約380人を募集すると発表したが、丸山所長は「予算成立を待ってはいられない」と年末から精力的に走り回り、インターネットの募集サイト立ち上げなど人材を求める農業法人側の態勢も整えた。 ≪政府の素早い対応≫ 東京・日比谷公園の「年越し派遣村」に象徴されるように、非正規雇用者の働き場所の確保は緊急を要している。ただ、就農相談センターが異例のスピード感を持って就農支援に取り組む背景には、農業をはじめ第1次産業での深刻な高齢化と担い手不足がある。 農水省の調査では、農業を主な仕事にしている農家(農業従事者)の年齢は65歳以上が6割を占める。このままでは、日本の農業が立ち行かなくなるのは誰の目にも明らかだ。 そこで農水省は、2008年度の第2次補正予算案に、就農希望者を受け入れる農家向けの費用助成を盛り込んだほか、昨年12月24日には農村漁村での雇用対策を発表するなど素早い対応を見せた。 雇用創出のために計上した予算は、2次補正と09年度あわせて約90億円。5000人を第1次産業に送り込む考えだ。このうち就農相談センターは、農業法人に正社員として就職する1000人を受け持つが、「これだけ大規模な求人は初めてで、農業の担い手の育成が自給率向上の追い風になる」(同センター)と期待する。 同センターで5年前から相談員をしている五十嵐健夫さんは「30代の相談が中心だが、50~60代の団塊世代も増えた。無職の人も目立つようになった」と話す。 ≪知識より現場体験≫ 農業インターンシップ(就業体験)を単位として認める大学も多くなっている。今年度は12月半ばまでで、すでに07年度よりも100人近く多い230人が参加した。農業系学部以外も半分を占める“盛況”ぶりだ。 農業への関心は年々高まっており、センターには、メールも含めると年間で1万人強の相談が来るようになったという。 これを好機ととらえたセンターでは、最低1週間のインターンシップや農場見学のバスツアーも始めた。五十嵐さんは、就農希望者に「まずは現場を体験してください」と農場を見学することを勧める。 農業の知識は、全国農村青少年教育振興会や農業専修学校の「就農準備校」、インターネットを通じた就農相談センターのeラーニング講座でも得られるが、五十嵐さんはいつも、「現場体験」の重要性を説く。知識よりも現場に触れることのほうが就農に対する自身の意思の確認につながるし、最終的な決断の材料になるからだ。 ≪フリーターも「青年」≫ センターを窓口に就農した人は、1987年の発足以降、2000人弱だ。ただ、最近は、農業法人の情報も豊富で、直接こうした法人に就職するケースも多い。 農水省が06年度から調査を始めた農業法人などへの雇用就農者数は、07年度に前年度比約12%増の7290人と急増した。年齢層でみると、39歳以下が約6割、40~59歳が3割強、60歳以上が1割強で、39歳以下の就農者は「青年」と呼ばれる。 「『いい波が来る海の近くで農業をやりたい』と言うサーファーのように、悲壮感がなくスッと入った方が定着率は高い」と五十嵐さんは笑う。 就職氷河期に大学を卒業したフリーターの格差問題が表面化したが、「年長フリーター生活を余儀なくされている人でも、農業では青年として活躍できる」(農水省経営局人材育成課)土壌が農業にはある。フリーターや非正規雇用者の雇い止めといった問題が、皮肉にも農業の担い手確保の追い風になっている。(食糧問題取材班) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090129-00000544-san-bus_all |