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 【ギョーザ中毒事件1年】「中国製品こりごり」 対策進んでも買い控え傾向

2009/01/24

 中国製冷凍ギョーザ中毒事件は今週の30日で発覚から1年を迎える。「冷凍食品も中国製品ももう買わない」。娘(37)と孫(4)が激しい中毒症状を訴えた千葉市の男性(70)は今も怒りが消えない。冷凍食品メーカーは原料原産地の表示など情報開示や、工場の管理体制強化などの対策を強めているが、依然として冷凍食品の買い控え傾向が続いているという。

■中国製品買わない

 「中国の製品を買わなくなった。ラベルに日本製と書いてあっても信用できない」。問題の冷凍ギョーザを夕食で食べた娘と孫が中毒症状で病院に運ばれた、千葉市の男性はそう話す。娘は今もたまに病院に通っているという。

 農林水産省の基準では冷凍食品は製造国の表示義務はあるが、原材料の産地まで表示する必要はないが、事件を機に冷凍食品メーカー各社は、相次いで原材料の産地公開に踏み切った。東京都は6月、都内で販売される国内製の冷凍食品の原材料(5%以上含まれ、重さが3番目まで)の産地表示を義務づけるが、各社はさらに踏み込んでいる。

 マルハニチロ食品(東京都千代田区)は原料原産地をホームページで公開、パッケージにも商品を製造した国や県まで記載。味の素(中央区)は大半の製品で肉や野菜、魚の産地表示をパッケージに盛り込んだ。

 冷凍食品は膨大な材料を使用し、すべてを記載すればパッケージの面積が足りない。そこで、ニチレイフーズ(中央区)は、携帯でパッケージの2次元バーコードを読み取れば、産地が確認できる方法を取り入れたという。

■続く買い控え

 進む情報開示だが、消費者の敬遠傾向は続く。日本冷凍食品協会が昨年11月に実施したアンケートによると、事件後に冷凍食品を「全く使わなくなった」「(使用が)減った」と答えた消費者は60・1%に上り、事件から1年になろうとしているが、“後遺症”が続いていることが浮き彫りとなった。

 マルハニチロ食品は事件直後、売り上げが約30%落ち込んだ。「特に中国製は今も売れず、店頭にさえ置いてもらえない」(担当者)といい、全製品の約1割を占めていた中国製を1・5%まで減らした。味の素も主力のギョーザなど8品目で一部原料を国産に切り替えた。この不況下で平均15%の値上げとなったが「品質の向上で、安心感を与えられる」とする。

 問題の冷凍ギョーザを輸入した「JTフーズ」(港区)は昨年4月~9月、家庭用製品の売り上げが6割減少。パッケージに主原料の産地記載の措置を取るなどの対応に追われるが、それでも「コスト面で中国製をなくすことはできない」。

■高まる自衛意識 

 中国では昨年、有害物質メラミンによる粉ミルク汚染事件も発生。日本の食品業界も影響を受けた。「食への関心が高まり、小さい子を持つ世代で自衛意識が強まっている」。冷凍食品協会は買い控え傾向をそう説明する。

 製造過程で毒物混入をさせないよう、JTフーズは社員が常時生産工程を監視、製品の分析検査施設も新設するなど総額約27億円を投じ安全管理体制を強化した。

 それでも、千葉市の男性の不信感は消えない。

 「(問題のギョーザを販売した)店で食品を買うことはないし、冷凍食品も買わない」

1月24日21時39分配信 産経新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090124-00000568-san-soci