「イガいなぶどう」1粒ずつ新鮮に冷蔵保存 県農業研PRへ/三重 2009/06/01

 県農業研究所伊賀農業研究室(伊賀市森寺)が、ブドウを密閉容器に入れて1カ月以上保存したり、凍らせて1年間保存したりできる技術を開発した。「伊賀流イガいなぶどう」と名付けて今夏の収穫期からPRしていく。
 盆地で昼夜の温度差が大きい伊賀地区では「巨峰」などの生産が盛んだが、近年は需要が伸び悩んでいる。研究所は大粒のブドウ一房が高齢者や一人暮らし世帯では量が多すぎて食べきれないのが、原因ではないかと考え、3年前から長期保存法の研究を進めた。
 最初に開発したのは、1粒ずつ切り離し、プラスチック製の密閉容器に入れる方法。粒と枝をつなぐ部分で枝の先を少し残して冷蔵すると、1カ月以上おいしく食べられることが分かった。枝の先を残すことで腐敗が防げるのも一因だが、なぜ1カ月も新鮮なままかは不明だ。
 40粒ほどついた1房より少量で販売でき、複数の品種を詰め合わせられる利点もある。研究室では9粒入りと18粒入りの容器を作り、伊賀忍者にちなんでブドウが手裏剣と刀を背負ったキャラクターも考案。8月から地元農協などが販売する。
 さらに冷凍による保存法も研究。研究員が「お菓子や果物など何でも凍らせる若者がいる」というテレビ番組を見て試みたところ、皮ごと食べてもさくさくした食感と甘みが楽しめた。しかも皮付近に多いブドウの栄養分を無駄なく取ることができる。
 1年間近く前に冷凍したブドウを試食してもらっても「シャーベットみたいでおいしい」と好評だった。輪田健二主幹研究員は「ブドウは生、密閉保存、冷凍と3度おいしく食べられる」と話している。

6月1日12時21分配信 中日新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090601-00000006-cnc-l24

前の内容 一覧 次の内容