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 農工大が作業補助ロボットスーツ 収穫や運搬の負担軽減

2009/01/16

 農作業を手助けする装置が実用化されそうだ。東京農工大学大学院の遠山茂樹教授(機械工学)と荻原勲教授(園芸学)らの研究グループは、農作物を収穫する際の労力を軽減するロボットスーツの開発に取り組んでいる。現在、身体への装着を含めた作業現場での実験を重ねており、2年後の実用化を目指す考えだ。

 同研究グループは農業従事者が年々、高齢化している現状を踏まえ、介護用ロボットスーツの構造や制御技術を生かし、農作業用に応用する研究を進めている。特に身体的負担が大きい、ひざや腰の動きと枝の剪定(せんてい)などで使う上半身保持の姿勢をサポートし、これらの動作力学の解析を重点的に行っている。

 具体的には大根の引き抜きや、ブドウやミカンの収穫、収穫物を詰めた箱の運搬といった作業をターゲットにしている。

 ロボットスーツは肩、ひじ、腰、ひざなど8カ所の関節部分にモーターを搭載。マイコンとバッテリーを備え、センサーで身体の動きを感知してモーターを制御する仕組みだ。口周辺には音声センサーを設け、音声指示か息を吹きかけることで動作変換が可能だ。

 大根を引き抜く場合はひざや腰などに約30キロの力がかかるが、スーツを装着することで、6~7割もの身体的負担を軽減することができる。

 枝の剪定や果樹の収穫では、腕を上げたままにするため上半身に大きな負担がかかるが、腕部分を支えて、同じ姿勢を続けても腕に負担がかからないようにした。

 しゃがむ姿勢でも腰部分を支えて、イスに座ったまま作業を行う感覚になっているという。身体的負担の軽減に伴い、「(休憩時間が不要になるなど)連続作業が可能になり、作業効率は3割程度アップする」(遠山教授)という。

 同スーツの総重量は25キロだが、モーターやバッテリーを軽量化することで、将来的には12~13キロにする計画だ。駆動時間は約8時間。今後は、装着時の疲労度を測定し、装着時の違和感の解消につなげる。

 現在、東京都農林総合研究センターや群馬県の農家の協力を得ながら、作業テストを行っている。

 価格は50万~100万円になる見込みで、来年中にサンプル出荷をする予定。東京農工大の遠山教授は、同ロボットスーツを通じ「次世代型農業のあり方をアピールしていきたい」としている。  

1月16日8時32分配信 フジサンケイ ビジネスアイ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090115-00000036-fsi-bus_all



国立大学法人 東京農工大学