■「自給率アップに寄与したい」
三洋電機は13日、米粒をペースト状にしパンをつくることができるホームベーカリー「GOPAN(ゴパン)」を10月8日に発売すると発表した。これまで米粉からパンをつくるベーカリーはあったが、米粒からは世界で初めて。ほかの家電メーカーも、コメを原料としたベーカリーに力を入れており、政府が進める食料自給率の向上に向けたコメの消費拡大にも貢献しそうだ。
「ゴパン」は、米粒と水を投入すると、本体内でモーターを回転させてペースト状にし、砂糖やドライイーストなどを加えてパンを作る仕組み。米約1合半(220グラム)で1斤のパンが約4時間でできる。市場想定価格は5万円前後。
13日会見した佐野精一郎社長は「新製品の販売では政府との連携を強化し、自給率向上に寄与したい。来年度は中国などアジアでも投入し、20万台規模の事業に育てる」と述べた。
米粉は生産コストが高く、流通網も整備されていないため、家庭では簡単に手に入りにくいことに配慮。「どの家庭にもあるコメをそのまま利用できる」(佐野社長)ようにした。
他社でも、ホームベーカリーで国内シェアトップのパナソニックは昨年から米粉100%のパンを焼ける機能を搭載した機種を展開。東芝や象印マホービンなども相次ぎ米粉パンコースを組み込んだ新機種を発売している。
米の消費量は昭和30年代をピークに減少傾向が続く。農水省は食料自給率の向上を目的に、地産地消などを呼びかける「フードアクションニッポン」を推進中。昨年4月、米粉や飼料としての米利用を支援する法律が成立した。
米は古くから和菓子などの材料とされてきたが、最近では世界的な小麦粉価格の高騰を背景に、米粉のパスタやケーキを提供する飲食店も増えている。また、小麦粉に比べ低カロリーで、もちもちした食感が日本人好みなどの理由から人気が高まりつつあり、三洋では新製品を通じて「日本の伝統食である米の新しい食べ方を提案したい」としている。
7月14日7時56分配信 産経新聞
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