静岡県が伊豆地域のシカの食害増加を受け、駆除に本腰を入れ始めたことが13日、分かった。県の調べによると、同地域でのニホンジカ管理捕獲数は6月末までの3カ月間で、昨年度の年間捕獲数と同じ1千頭に達した。現在、約2万頭(平成20年当初)が生息するとみられているが、県は市町、狩猟者などと協力し、23年度末までに1万頭まで減らす計画だ。
伊豆地域では、ワサビ、シイタケなどの農作物、スズタケ、ミヤマクマザサ、リョウブ、ヒノキなどの竹、笹、樹木の葉や幹がそれぞれ食い荒らされるなどの被害を受けている。
県自然保護課によると、農家に深刻な影響を及ぼしているほか、木も用材としての価値が低下するうえ、被害が重い場合は枯死することもあるという。同課では特に、「森林が枯れて、地肌がむき出しになると、土砂崩落につながるおそれもある」ことを問題視しており、シカ駆除に本腰を入れることを決めた。県として年1千頭程度だった年間捕獲数を2倍に増やす。
加えて、地元の猟友会や伊豆、伊豆の国、下田などの6市6町などとも協力。これまで活動していなかった7~9月にも捕獲を実施し、これまで年4千頭台だった駆除頭数を今年度は一気に6千200頭まで増やすことにしている。
ただ、23年度末に1万頭まで減らす県の計画を実行するためには、年間の削減頭数を7千頭まで高める必要があるという。同課では「予算との兼ね合いもあるが、早期に減らさないと、事態がさらに深刻になりかねない」と話している。
このほか、県下では富士山麓(さんろく)でも、1万頭以上が生息しているとみられ、牧草地への被害、自動車事故などが目立ってきているという。
7月14日7時56分配信 産経新聞
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