全国有数のカスミソウの産地である福島県昭和村の栽培農家が、消費者の知名度アップを目指して売り込みに懸命だ。地元スーパーと協力したフェアの開催に加え、カスミソウの中国名「満天星」が天の川をイメージさせることを利用した「七夕作戦」も展開する。 村は標高700メートル前後にあり、夏の涼しさと昼夜の大きな温度差がカスミソウの栽培に適している。昭和花き研究会と会津みどり農協かすみ草専門部会の二つの生産組織があり、58戸の農家が31ヘクタールで栽培する。 村によると、年間出荷量は約500万本、生産額は約4億5000万円に上り、1億円弱のコメをしのぐ。夏と秋は、全国生産量の約7割を同村が占めており、市場の評価も高い。 研究会は、昨年からスーパーのヨークベニマル(郡山市)と協力し、店頭販売を実施している。今年は3、4の両日、会津若松市と福島市の2店舗でフェアを開催。生産者自ら売り場に立ち、消費者への説明に汗を流した。フェアは10月まで、福島、宮城両県の計12店舗で予定している。 農協の専門部会も大手スーパーで店頭販売を行ったり、東京で卸向けのイベントを開いたりしてPRに努める。 研究会は2002年、中国名「満天星」が七夕のイメージと合うことから、7月7日を「カスミソウの日」と定めた。普段は花束の脇役的存在のカスミソウを主役にしようと、一般的な白色だけではなく、染色したピンクや青など7色の販売にも力を入れている。 研究会会長の菅家博昭さん(50)は「フェアを通じて、一人でも多くの消費者に村のカスミソウを直接アピールするのが狙い。新しい色の希望などの声にも耳を傾け、今後の栽培の参考にしたい」と話している。
7月6日6時13分配信 河北新報
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