◇収量よくて例年の4割弱 JA玖珠九重のナシ部会(神田茂樹部会長、14戸)は、晩霜や冷害のため「100年近い栽培史上最大の被害になりそう」と、果樹共済金の早期・満額支払いや、農薬代、肥料代など今後の生産量確保のための栽培管理経費助成などを訴える陳情書を九重、玖珠両町長と町議会議長に提出した。「収量はよくて例年の4割弱程度」と悲鳴を上げている。【楢原義則】 陳情では、「豊水」「二十世紀」「新高」が2~3月の高温で開花が進んだが、4月の授粉期以降の連日の晩霜、低温(日によって零下)のため全14戸で着果被害が出た。うち「全滅~2割以下」が8戸を占め、比較的軽いナシ園でも前年対比で4~7割、部会全体では「よくて4割弱程度」という。 傷ついて変形し、黒星病も発生。規格外品が多くなった。だが、樹勢維持や来季に備えて病虫害防除や施肥を通常通り行わなければならず、資金面でも困り果てている。 ナシ部会員の栽培面積は8・5ヘクタール(両町全体の3分の1)。190~170トンを出荷しており、一昨年は188トン(出荷額4000万円)だった。 非部会員の九重町松木、佐藤信義さん(72)の畑(豊水、50アール)では、着果数が「例年の5%程度」と壊滅状態。「いつもなら鈴なり状態で摘果に追われる毎日だが、栽培歴30年でこんなにひどいのは初めて」と肩を落とす。 一方、九州有数のナシ産地の日田地方でも同様の被害はあるが、「玖珠地方よりも平均気温が2度高く、防霜ファンが普及しているため数%程度の減収で済みそう」(JAおおいた日田)という。
6月8日15時7分配信 毎日新聞
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