山形県がまとめたサクランボの作柄調査によると、今季の生産量は平年(1万3100トン)を15%以上も上回り、4年ぶりの豊作予想となった。 県は5月28日、村山地方を中心とする県内48園地で着果数を調査し、専門家の分析を加えて予測をまとめた。花が咲いて実がなる枝(花束状短果枝)1本当たりの平均着果数は2.1で、平年を0.4ポイント上回った。 山形県は国内サクランボ生産量の7割を占める主力産地。収量は2006年に1万4900トンの豊作となった後、07~09年は1万1100~1万2000トンと平年を下回り、不作続きだった。 県は不作の要因を、高温で花が乾燥したり、逆に低温や雨でミツバチが不活発になったりして、受粉が進まなかったと分析。対策として、毛ばたきを用いての人工授粉を奨励し、功を奏した。 収穫盛期は主力の佐藤錦が6月28日ごろ、準主力の紅秀峰が7月8日ごろ。全農県本部によると露地物の佐藤錦は6月中旬ごろ出荷が始まる。 ただ、豊作基調で心配されるのが価格維持。全農県本部は「消費低迷で果実のような嗜好(しこう)品は家計費節約の対象になりかねない」と警戒。農家に高品質出荷を求める一方、6月25日に農協関係者と知事が上京し、東京大田市場でトップセールスを行う。
6月2日6時12分配信 河北新報
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