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 夏秋トマト:収量1.6倍 県中山間農業研・熊崎専門研究員、2期作実験で/岐阜

2010/02/26

 ◇耐水性など優れたシート二重被覆
 ◇水封マルチ組み合わせ 地温上昇効果で低温期、安定的生産
 飛騨地方特産の夏秋(かしゅう)トマトの2期作栽培を研究している飛騨市古川町の県中山間農業研究所の専門研究員、熊崎晃さん(41)が、耐水性・透湿性などに優れたシート(不織布)を地面に二重に覆うなどの方法で、通常栽培の1・6倍の収量を上げることに成功した。同市古川町の総合会館で開かれた試験研究成果検討会では、「低温期の保温がトマトの生産性に及ぼす影響」と題して発表し、農業生産者の注目を集めた。【奈良正臣】
 トマトの栽培は、5月下旬に苗植えするだけの1期作が普通。2期作は4月中旬と7月中旬の2回、苗を定植して、6月中旬から11月中旬まで長期にわたって収穫できるようにする栽培法だ。夏場の最盛期の値崩れや、9月中旬以降の品薄状態を解消できるため、市場価格を安定させることができると期待される。
 しかし、2期作は低温期の4月に苗を植えるため、地温やハウス内の気温が生育に大きく影響する。熊崎さんは昨年4月中旬、研究所敷地内のビニールハウスで「ハウス桃太郎」品種約2000本の苗を定植し、畝には地面の保温効果を狙ってシートや、水枕のような水封マルチを置いた。
 ハウス内の地温や気温について、7通りの比較実験をして収量を調査した。この結果、地面にシートを張ったり、水封マルチだけの場合、10アール当たりの収量は5・3トンから5・6トンだったが、二重被覆のシートに水封マルチを組み合わせれば、8・1トンの収量を上げることができた。2期作では、約16トンの収量が期待できることになる。
 熊崎さんは「水封マルチと二重被覆のシートの組み合わせは、地温の上昇効果が最も大きかった。低温期に、このような地温の向上を図れば、安定的な生産ができる」と話している。

2月26日11時2分配信 毎日新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100226-00000023-mailo-l21