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 本物の野菜作りへ脱サラ/農家になった夫婦/秦野/神奈川

2009/02/02

 農業従事者が減少する中、秦野市内で専業農家として新規参入した夫婦がいる。二人とも農家とは無縁な育ちとあって、農地の確保など制約も多いが、市民農業塾で研修を受けるなどして一歩ずつ努力。「無農薬で、子どもがおいしいと感じる野菜を作りたい」と意気込む。県農政部によると、夫婦での専業農家への新規参入は珍しいという。

 同市羽根、佐藤春一さん(38)、二三江さん(41)。結婚した一九九六年にプランターで育てた大根が初めての野菜栽培。九九年に秦野市内に自宅を購入後、家庭菜園を始めた。ジャガイモ、ニンジン、ネギなどを作るようになり、直接購入してくれる人もできた。

 「本格的に農業を」と考え、担い手つくりの場として開講している「はだの市民農業塾」を知り、二〇〇六年に二三江さんが入塾。一年間の研修を受けた。「塾を終了すると四十アールの農地が確保できる」。

 春一さんも昨年三月、勤めていた郵便局を退職し入塾、今月二十五日に卒業した。自宅のローンや小学校生の二人の子どもを抱え、不安はあったそうだが、〇六年十月からJAはだの農産物直売所「はだのじばさんず」に野菜を出荷。「商品として成り立つようになったし、おいしいという声も聞いた」のが自信になったようだ。

 現在、市内三カ所の畑で年間六十種類の野菜を作り、宅配する顧客も多い。「農薬を使わないのが一番」と語り、野菜を敬遠する子どもがいることを心配する。「本当のものを食べていないので、嫌いになっている」と語る。

 農業塾の関係者は「二〇〇六年からの入塾者で職業にしようというのは初めてのケース。後に続く人たちはお手本にしてほしい」と期待している。  

2月2日19時0分配信 カナロコ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090202-00000023-kana-l14